一日の終わりの「おはなしの時間」...おうち療育
ことばが溢れ出すその日に向けて、たくさんのことばにふれる機会をつくりたい、そんな気持ちで、我が家では、毎晩の読み聞かせを続けています。使命感で続けようとすると、かたい雰囲気になってしまい、どちらとも楽しめないので、必ず毎日続けようなどと決めずに、出来る日は楽しもう、ぐらいなスタンスで取り組むことがおすすめです。
数冊の絵本の中から、どれが良いかな?と伝えて選んでもらうと、絵本をどういう視点で見ているのか、どういった作品が好きなのか、今どんなことに興味があるのか、など様々な事が伝わってきます。また自己選択、自己決定、意思表示の練習にもなります。
ことばで伝えるという手段について、ゆっくりと発達している我が子の頭の中や心の中を少しでも知る事が出来る貴重なやり取りですので、母にとってこの時間は、作品を楽しむ以上にワクワクする、日々の楽しみであり大切な時間となっています。
読み聞かせを日々続けたところ、長い時間集中して聴く力が伸びてきました。また場面に合わせて息をのんだり、笑ったり、悲しい気持ちになったり、次の場面を期待したり、よくお話を理解し楽しんでいる様子から心の成長を感じられるようになりました。
絵に頼らないお話がおやすみ前には向いているんじゃないかと『愛蔵版おはなしのろうそく』シリーズを読み始めたところ、これがピタリとハマりました。昔話など、忖度されていない表現のため、親もハラハラするような表現が出てきます。怖い場面など夢にも出てくるぐらいだったため、続ける事を迷う日もありました。
まずは全巻読み終わるまでを目標として続けてみたところ、中盤ぐらいからはとても楽しむことができて、何か手応えのようなものを感じました。学校や日常生活で、ことばを用いて伝えようとする場面が増えて来たのです。伝わらなくても諦めずに、違うことばを組み合わせて伝えようとする姿も見られるようになりました。
ことばから情景を描き、世界観を楽しみ、何かを感じる、日常では使わないような表現やたくさんのことばを感じる事がきっと大切なんですね。
ことばのダムからいっぱいのことばが溢れ出し、多くの言葉を交わして会話を楽しむその日を夢見て、明日の夜もお話を楽しみたいと思います。
シリーズ全巻を読み終わった後は、幼年童話を色々楽しんだり、『おはなしのろうそく』の選んだ巻を読んだりして日々の時間を楽しんでいます。
日中は絵本、おやすみ前は『おはなしのろうそく』や幼年童話の読み聞かせがおすすめです。お子さまが小さなうちからおうちでできる療育として、良いかもと感じたらぜひ試してみてください。
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